暑い
まだ4月だというのに夏日も出始めている。
暑がりなので既にエアコンの冷房を稼働させている。
冷房に慣れると布団を被るのが辛くなる。
布団をかぶると暑いし、かぶらなければ寒くなる。
そんな苦痛より解放されるため、以前よりある製品に目をつけていた。
「cado FOEHN GRASS」はシングルサイズで10万円近くするので到底手軽に試せるとは言えない。
一部家電量販店に展示があるとはいえ、そこで一晩明かす訳にもいかないので、その実力は未知数だった。
本当はレビューが出揃うまで様子を見ようと考えていたが、この記事を書いている時点では片手で数える程度にしか見つからない。
これから待ち受ける異常気象を迎え撃つため購入に踏み切った次第だ。
このレビューが購入を迷われている方々の参考になればと思う。
cado FOEHN GRASSとは
この製品は2025年3月21日に発売されたばかりの“マットレスギア”だ。
製品ページはこちら
電源に接続し、内蔵された送風機とヒーターでマットレス内部から空調を行う。
冬は暖かく寝られるし、夏場には送風機能で湿気を散らしてくれるというもの。
さらには布団乾燥機としてのモードも有り、これらの機能がアプリやリモコンからも操作できる。
開封の儀
重量は一般的なマットレスと比べて軽い。



内容物は本体、電源ケーブル、リモコン、マニュアルとなっている。
膨らませた後の厚みは10cm程度。
設置に関して、裏表と方向は固定。
ヒーターと送風機が入っているユニットがある側が足側だ。
cado syncアプリの設定
アプリをダウンロードした後、マニュアルに従いペアリングを行う。
先に行っておいた方が良いことは以下二つ
- スマホのWi-Fiをルーターの2.4ghzに接続しておく
- ルーターのパスワードを控えておく
マニュアルにも注意書きとして書かれているが、5GHz Wi-Fiには接続できない。
途中ルーターのパスワードも入力する。
アプリを通して本体の無線アダプターに接続設定を覚えさせているのだろう。
この手のアプリにありがちな原因不明の失敗も無く、サクサクと設定を進められた。
アプリからの操作




モードは3つ「自然風」「睡眠」「乾燥・ダニ対策」
- 乾燥・ダニ対策・・・55℃ 2時間固定
- 睡眠 ・・・25℃〜40℃ 1~12時間
- 自然風 ・・・送風のみ 1~12時間
使ってみた感想
暖まるスピードはかなり穏やか。
だが暖まり始めると乾燥モードでは布団をしっかりと乾かせるほど熱くなる。
これさえあればもう別に布団乾燥機を持つ必要は無い。
冬場なら睡眠モードを事前に起動しておいて、あらかじめ布団を温めておく運用が主だろう。
購入した時点ではもう既に寝汗が気になる時期になっていたので、自然風モードを使って寝てみた。
風はピューピュー噴き出てくるのではなく、温度自体が「じわっ」と漏れ出てくる感じ。
期待通り、布団を被ったままでも寝汗をかくことなく朝まで快適に睡眠できた。
寝具に詳しくないので、比較対象は一般的なコイルマットレスになってしまうが、悪くないと思う。
厚みが10cm程度だが底付きするような感じはなく高反発寄り。(ビジホのベッドより若干柔らかい程度?)
動作音に関してはまったく気にならない。エアコンよりも静か。
懸念点など
- 吸気口が足側の側面に付いているので、足側に布団を垂らして使えない。(吸気を完全に阻むことはないだろうが効率が落ちそう)
- 足側は当然、ユニットが入っていて硬いので、シングルベットでギリギリな高身長の人は気になるかも。
- モード切り替えのトグルボタンで一度「乾燥・ダニ対策」を通ると強制的にタイマーが2時間に設定され、他のモードに切り替えた後もそれが引き継がれる。設定し直すのが少し手間。
- 切タイマーはあるが入タイマーが無い
後ろ二つはソフトウェアアップデートに期待したい。
総評
正直に買って良かったと思う。
ユニットは小さいなりに時間がかかるものの、しっかりと暖まるし、自然風モードでは布団の湿気を逃がしてくれる。
マットレスとしての寝心地も十分快適だ。
エアコンによる喉の乾燥や、布団乾燥機の設置、夏の寝汗から解放されたい方にはお勧めだ。
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